60cm規格水槽考

60cm規格水槽の魅力を考える
60cm水槽とは幅が60cmある水槽の総称です。従って60cm水槽のなかには形状、奧行き、高さが異なる多くの種類が含まれることになります。その中でスタンダードなのが、600W×300D×360Hであるいわゆる60cm規格水槽と呼ばれる水槽です。
なぜスタンダードかというと、この水槽を使用して飼育している人が多いことが挙げられます。そのことから、このサイズの水槽が各社から多種類発売されていて、適合する飼育器具類の種類も最も多く発売されています。この結果、他のサイズに比べ割安で器具類を揃えることが可能です。また熱帯魚の飼育書や水草関連の書籍も60cm規格水槽をベースに書かれていることが多くあります。従って他サイズでの飼育のように換算する必要がないため、初心者にとっても飼いやすいことになります。
水量やサイズが手頃なことも人気の理由でしょう。60cm規格水槽の水量は概算で60Lです。水量は多い方が水質や水温が安定しているので熱帯魚の飼育が容易になりますが、だからと言ってやたらに水槽を大きくする訳にも行かず、飼育器具のコスト／水槽のメンテナンスの容易さ／設置場所の問題をバランス良くクリアするのが60cm規格水槽なのでしょう。例えばメンテナンスの容易さについては、一般的に１回の水換えの水量は水槽の1/3程度している方が多いと思いますが、その場合60cm規格水槽ですと約20Lとなり、標準的なバケツ2〜3杯分です。床に水が捨てられる構造や水槽の隣に流しがあるような場合は別ですが、通常の部屋に水槽を置いている場合は、手頃に水換えが出来る量はバケツ2〜3杯っていうところですからね。

私は60cm規格水槽は、最も多くのアクアリストが通過する通過点だと思っています。60cm規格水槽で飼育してみて、もっと大きな魚を飼ってみたい方やよりダイナミックなレイアウトをしたい方は更に大きな水槽に走り、繁殖のためにペアでの飼育を試みる方や盆栽のように小型で緻密なレイアウトをしたくなった方はより小型の水槽に走っていくように・・・。

自分としては現状の生活環境からして、しばらくの間は60cm規格水槽一本に絞っていますので、器具の種類が豊富なこの60cm規格水槽をいじり倒すつもりです。その先どのように進んでいくかは・・・。

PAGE TOP