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手にハサミが無く、代わりに4本の手の先端にフサフサした毛が生えていて扇状になっています（写真 下）。その扇状の手を広げておき、水流に乗って流れてきたプランクトンを扇に引っ掛けて食べます。4本の手をがむしゃらに口に運ぶような下品な食べ方ではなく、育ちがよいのか数秒に1回、1本1本順番に口に運ぶというとてもお上品な食べ方をします。また水流に乗ってやってくるプランクトンを効率的にキャッチしようと、外部フィルター戻りのシャワーパイプ水流に向かう姿がよく観察されます。
ビバライトの青色LEDの光のもと、水草の頂点に立ち、シャワーパイプに向かってご自慢の扇をパタパタさせている姿は、まるでバブル期に見られたジュリアナ東京のお立ち台ギャルのようです。
始めはエサが廻らず餓死してしまうのでは？と心配でしたが、よくフンをしている姿が目に付いたので、底床に溜まったごみなども食べていたようです。
基本的には夜行性で、最初のうちライトがついている間は流木の陰に潜んでばかりいてちょっと寂しかったのですが、そのうち慣れたのか、明るくても前面に出てくるようになり、一気に我が家のアイドルとなりました。
普段は扇を広げていますが、泳ぐときは一転して、水の抵抗を減らすために扇を閉じて、腕を伸ばします。その姿は、指先まで伸ばし、耳に腕を付けてバタ足をしているようにも見えます。
購入時はミナミヌマエビのように茶色だったのですが、脱皮をした後は写真のように赤みがかった綺麗な色になりました。
顔はいかついのですが、ハサミを持っていないので魚を襲うわけでもなく、水草を食べることもなく、混泳水槽のワンポイントとしてもってこいのエビだと思います。ちょっと体が大きくなるので、植えたばかりの水草は引っこ抜いてしまうかも知れませんけど。
先日ますます赤みが増し、さては年頃になったかと思ったら、数日後に になってしまいました。家族も愛嬌あふれる姿が見られなくなり残念がっています。また飼育したいのですが、流通が少なく、なかなかお目にかかれずにいます。
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