第25回 日本観賞魚フェア　その2

日本観賞魚フェアのレポート後編です。

パワーボックスの新型であるパワーボックス SVが展示されていました。ジャパンペットフェアで見逃したところ、聞き逃したところを中心にレポートします。

と言ってもぱっと見で違いがわかるほど外部フィルターに詳しいわけではないので、ここは素直に説明員の方に、旧型からの変更点を伺ってみました。

先ず、旧型のバスケット数は、45／55／90の順で、2／3／3個ですが、SVは4500／5500／9000の順で、2／3／4個となり、90シリーズはバスケット数が増えたとのことです。この変更はいろいろな種類のろ材を入れる方（私もそうなんですけど）には好都合ですね。

次にホース径も変わったとのこと。旧型はIN／OUT同径であって45／55／90の順で内径が、IN12mm　OUT12mm／IN12mm　OUT12mm／IN16mm　OUT16mmです。
しかしSVの場合は4500／5500／9000の順で、IN16mm　OUT12mm／IN16mm　OUT12mm／IN16mm　OUT16mmとなり、4500／5500のIN／OUTのホース径が異なっています。これは吸水側のホース径を太くすることで、目詰まりによる流量低下を起こりにくくするためだそうです。

工業用ポンプの場合でも、IN側の配管径をOUT側の配管径よりサイズアップすることはよく行われています。これは吸い込み側の抵抗（圧力損失）が大きいと液体が気化する現象が起こり（キャビテーションと言います）、送液不良やポンプ故障の原因となることから、これを防止するためです。従ってパワーボックスSVのホース径は理にかなっていると言えます。ただしIN／OUTのホース径が異なってしまうと、ホースを2種類用意しなければならないので、使い回しが出来ないなど不都合な面もあると言えるでしょう。

モーターヘッドとろ材ケーシングとのロック方法も異なっています。パワーボックスSVのほうは前後2方向はバックル方式で、サイド2方向はスライドロック方式となっています（展示されていたもの、カタログの記載両方とも）。ただし説明員によりますと、ここは見直しが入る可能性があり、製品版はバックル方式になるかもと言っていました。

また伺った話では、パワーボックスSVは旧型よりちょっと値段が高くなることもあり、ちょっとだけ高級路線となるようで、旧型と併売するとのことです。分かり易く例えるならトヨタ　コロナとコロナ　マーク�Uのような関係です（例えが古すぎっ）。そうすると今まで旧型って書いていますが、旧型と言うよりパワーボックス ノーマルと呼ぶことにして、パワーボックス SVと言い分けたほうが良さそうですね。

一応伺った情報はこんな感じでした。他にも使い勝手とかが進化していると信じて、発売を楽しみに待ちましょう。スタイルも実物を見るとオッーと思うほど素敵なので、スタイルが気になる方は実物を見るまで他の購入を持ってみるのも手ですよ。
特にブラックのほうなんかホースを外してテレビの近くに置いておき、「海外版のエックスボックスだよ」と友達に言えば騙せそう。そういえばマークも旧型エックスボックスにちょっと似ていますね。

GEX
GEXさんの新ブランドAQUTE（アキュート)を見に、いざブースに行ってみるとAQUTEの展示は行っていませんでした。うわ〜残念。代わりに沢山のジェノアが整然と展示されていました。日本観賞魚フェアでの展示ブースはジャパンペットフェアと比べると狭いので、特に女性や子供にターゲットを絞ってジェノアだけを展示されたようです。そのせいもあって、特にGEXさんのブースでは女性の方の見入っている姿が見受けられました。

トリオコーポレーション
ジャパンペットフェアで見逃したかもしれない新型ビバライトスリムが見れるのを楽しみにしていたのですが、展示されていませんでした。また私が行った時間にはたまたまだと思うのですが説明員の姿も無く、新型の話も聞けませんでした。う〜ん、残念。

観賞魚フェアではレイアウトコンテストも開催されていました。このサイトも一応これでも水草関連サイトのはしくれなので、じっくり見て紹介するべきところなのですが、メーカーのブースで器具関係の話ばっかりしていて、レイアウトを見る時間が少なくなってしまいました。ちょっとだけ足早に見て廻ったのですが、季節柄とても目を引くレイアウトがありましたので、1点だけ紹介します。

作品タイトル
「春爛漫　〜川の岸辺〜」

とても春らしい爽やかなレイアウトで、素敵な作品だと思います。ランプアイたちもお花見を楽しんでいるように見えますね。ネームプレートに目をやると、なるほど女性の学生さん達の作品でした。
ほのぼのとしていてタイトルがぴったりでしょ。

ジャパンペットフェア、日本観賞魚フェアと新製品情報を中心にレポートしてみましたが、興味の湧いた新製品はありましたか？

尚、製品版では仕様が変わることがありますので、よく仕様を確認したうえで購入されることをお勧めします。
（記事作成　'07.04.15）

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